調査コラム

はやぶさ2は初代を超えるか?記事数の推移からタッチダウン成功までのトレンドを追う

2019年2月27日掲載

探査機「はやぶさ2」が地球から約3億km離れた小惑星リュウグウに到達、直径6mの着陸地点へのタッチダウンという試みを見事に成功させました。その様子は中継され無事タッチダウンできるかハラハラしながら観ていた方も多いと思います。

さて「はやぶさ2」の初代にあたる「はやぶさ」は2010年に小惑星イトカワに到達して、世界で初のサンプルリターンに成功しました。この時も「はやぶさ」は社会的な注目を集め、活躍を題材とした映画が3作も作られた他、サンプルリターンで持ち帰ったカプセルが公開されると長蛇の列ができるなどブームを引き起こしました。

今回の記事では、初代はやぶさ打ち上げから「はやぶさ2」のタッチダウンまでの期間、「はやぶさ」に関する記事がどれだけ掲載されたのか、ブームの変遷を年別に見てみました。

「はやぶさ」 and 「探査機」の新聞・雑誌への掲載件数を調査

はやぶさブームを起こした初代もはじめはほとんど取り上げられず

まず初代「はやぶさ」ですが、打ち上げ前の2002年は、記事件数は0件でした。打ち上げがあった2003年も115件と最初の注目度はあまり高くないことがうかがえます。

小惑星イトカワに到達した2005年には641件とある程度の記事数が見られました。

「初代はやぶさ」のピークは地球帰還時

初代「はやぶさ」が最も注目されたのが地球に帰還した2010年です。はやぶさは、この年の6月に採集したサンプルを地球に持ち帰るサンプルリターンに、世界で初めて成功しました。その後「はやぶさ」はブームとなり、記事件数が飛躍的に伸びています。

「はやぶさ2」の記事数の盛り上がりは2014年から

さて「はやぶさ2」は、打ち上げをした2014年12月と地球スイングバイ成功で話題となった2015年こそ、初代のサンプルリターン時には及ばないものの、記事が多くみられました。しかし2016年の巡航モードになってからは記事数がぐっと減少。2018年の小惑星リュウグウ到着までおとなしい数字になります。

地球帰還までに多くのミッションが予定される「はやぶさ2」

記事数ではまだ初代を超えていない「はやぶさ2」ですが、年内に数回にわけてタッチダウンを行い、その後サンプルリターンするために地球へ向かう予定です。中継など見ごたえあるタッチダウンやサンプルリターンで持ち帰った情報がどのようなものになるのかなどこれかも話題が絶えず、記事数でも初代を超える事が期待されます。

はやぶさ関連の注目記事をデータベースからご紹介

  • M5五号機、打ち上げ成功 小惑星探査機ミューゼスC、「はやぶさ」と命名 読売新聞 2003.05.10 東京朝刊 1頁 (全404字)
  • キャンパる:インタビュー・会いたい人 「はやぶさ」イオンエンジン開発、国中均教授 毎日新聞 2011.10.14 東京夕刊 5頁 総合面 写図有 (全2,232字)
  • (時時刻刻)小惑星探査、日本の星 「初代」の教訓、重ねた改良 はやぶさ2 朝日新聞 2019.02.23 東京朝刊 2頁 2総合 写図有 (全1,999字)

執筆:G-Search編集部

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