ものづくりの現場で話題沸騰！デジタルツインの動向を追う

まずは「デジタルツイン」「サイバーフィジカルシステム」の掲載件数を、G-Searchデータベースサービスの新聞・雑誌記事横断検索で調べてみます。

検索結果から見えてきたのは、「デジタルツイン」または「サイバーフィジカルシステム」が登場する記事が1年あたり492件。つまり、毎日どこかの新聞が取り上げているという計算になります。

次に掲載紙に着目して、どのような業界で話題となっているのかを、新聞ごとの掲載件数から調査してみます。

新聞が取り上げた業界に着目すると、アパレル、化学、建設、鉄鋼、自動車、電機など、ものづくりの業界で幅広く「デジタルツイン」が取り上げられており、なかでも建設業界が飛びぬけて多いことがわかります。

名前の印象からはIT業界の一部で話題のキーワードにも受け取れる「デジタルツイン」ですが、実際は異なりました。

実際の記事見出しを6件ピックアップしてみました。最初の4件が建設業界での話題となりますが、NTT、大成建設、東急建設、鹿島が取り上げられています。残り2件が化学業界のニュースで、旭化成が活動拠点を開設したことや、三菱ケミカルエンジニアリングでサイバー空間上に化学プラントを作るといった話題です。

これらの情報から、各業界を代表する大手企業がデジタルツインに取り組んでいることがわかります。

過去1年間に加え、2018年から2019年までの「デジタルツイン」、「サイバーフィジカルシステム」に関する新聞記事の掲載件数を検索しました。

掲載数の推移を見ると、新聞記事の掲載件数がここ2～3年で急激に増えていることがわかります。

建設通信新聞や化学工業日報のような専門紙では各業界の企業活動を取上げていることから、新聞記事の件数推移を見ることで、その業界における企業による研究成果の実用化、社会実装の状況がわかります。また、各記事を読むことで技術面でのトレンド詳細を追うことができます。

今回は「デジタルツイン」「サイバーフィジカルシステム」についての動向を追いかけてみました。気になるキーワードや調べたいテーマを、G-Searchデータベースサービスの新聞・雑誌記事横断検索でぜひ調べてみてください。一般的なウェブ検索では見つけられない、業界動向を探ることができます。